抵当権と根抵当権の違いは何ですか?
抵当権は、特定の債権だけを担保する権利であり、その特定の債権が全額弁済されるなどして
消滅すると、担保の効力がなくなります。個人が住宅ローンの借入などをして
所有する不動産に担保を付けている場合は、通常はこちらの抵当権であることが多くなっています。
これに対して、根抵当権は、あらかじめ担保される限度額(極度額といいます。)を定め、その範囲内で
借りたお金を担保する権利です。極度額のや決められた債権の範囲内であれば複数の借入や、
手形や小切手などの異なる種類の債権でも担保されますし、全ての取引を全額返済したとしても
担保の効力はなくなりません。
繰り返し同じ相手と取引を行う場合は根抵当権が向いているため、
事業者の方と金融機関との間で利用されることが多くなっています。